あぁ…真っ暗だ

















   trigger  Act:47





















窓の外には空高く昇った月が煌々と輝いていた

その誰かを思わせる光を見上げ悟空は一人頭痛に悩まされていた


「アイタタ…結構強く殴られたんかな」


上半身を起き上がらせると頭痛が更に強くなった気がした


頭がグラグラする

そして思考もグルグルする

一体なんで俺はここにいるんだ?とか

ココはどこだろう


「俺…そうだ。殴られて、そしてココは牢屋?」


八戒にメールを送ってそん時油断してて後ろの人影に気付かなかった


「だっせー俺」


自分の不甲斐なさにに反吐が出る


「ココ、嫌だ」


こんな

暗くて

でも月の光が見えて

昔を思い出させる

嫌だ



誰か









「侵入者だ!捕まえろ!!」









遠くの方が騒がしくなった

悟空はその声にハッとなる



「何考えてんだよ俺…もう大丈夫だって言ったじゃんかっ!」



過去の出来事は消し去ることは不可能だ

だから乗り越えた

それを彼に誓ったはずだ

強くなる、と


「よっしゃー!この騒ぎに紛れ込んで脱出でもすっか!!」


そう

みんな、過去から解放されてればいい


















+++



















「焔には既に連絡して向かってもらってます。あとは悟浄も行ってください」

「え?焔がいったんなら俺いらなくね?」

「『もしも』があるって言ったじゃないですか。それに悟空も助け出さなければいけないかもしれませんし」

「いつの話ですかネ。ったくはいはい。じゃあ俺行くわ」



悟浄だけとは言わず八戒の後ろに黒いものが見えた、なんてこと無い…ですよね

それは置いといて

皆に背を向け悟浄は部屋を後にした


「さて、ケン君のお母さんを迎える準備しましょうか」


手を合わせ八戒はいつもの調子で言った

それに便乗する


「ご馳走でも用意しちゃいます?」

「それもいいですねぇvさんの手料理を是非とも食べてみたいです」


光明も目的は違うが同意のようだ

照れた様には笑う


本当にこの人達は状況を理解しているのかと疑問に思ってしまうほど

その場が一気に華やかな空気になった

こんな状況だからこそ、なのかもしれないがこの呑気さは天性の才能ともいえるだろう

そんな3人に苦笑を漏らす観音


「ったく…能天気にも程があるぜ」


けど

コレだからこそ何か心温まるものがあるのかもしれない

コレだからこそ




「私八戒さんの料理も食べてみたいです!三蔵がおいしいっていってましたから!」

「おや?そんなこと言ったんですか?普段何もってくれないんですけどねぇ」


からかう様に視線を向けると一気に不機嫌になった三蔵


「…余計なことは言うな」


不自然に目を背ける彼が面白くて


「あー!照れてる〜」


ついからかいたくなる


「ふふふ…三蔵。僕に直接言って下さいよ?ちょっと嬉しいですからv」

「ちょっとかよ。ま、お前が人を褒めるなんざ気色わりぃかんな」

「そういうことですv」


「貴様等…いい度胸じゃねぇか!!」


「三蔵!声大きいよ!」


「ケン君おきてしまいますよー?」













どうかこの幸せが長く続きますように



























To be continued.

























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ATOGAKI
お前ら一大事になにほのぼのやってんだ…笑
次は、焔サイドです。そして悟空も。あ、悟浄もだ^^^マフィア三蔵サマも同時に動かなきゃね
大まかな流れは母親救出〜ダストファミリー駆除〜みたいな。まだ未定です
冬って寒いですね(何当たり前の事をww)手が悴んで打つのもおっくですよw