私はみんなの足を引っ張らないようにする…がんばらなくちゃ!














   trigger  Act:37 再会?
















はフロアに佇んでいた

先ほど観音が見立ててくれたドレスは三蔵の一言により却下されたため

今、己は光明がこんなこともあろうかと用意してくれた薄紫色のドレスを纏っている

やはりマフィアとなるとお子様が着ているようなドレスは駄目

だから少しは露出があるが全然下品ではなくむしろにぴったりと言える物だった

ショールも羽織り近頃寒くなった外の風も凌げる暖かい物

多少履きなれないが高めのヒール

普段着れない格好にはご機嫌だった

こんな服を着れるのは初めてで

多分一生この期を逃したら着れないだろう

は仕事を忘れ今この時を喜んだ








そしてランラン気分のの目の前に1人の男が来た

黒いスーツをビシリと着こなしてその姿はまるで紳士

先ほどの三蔵の雰囲気とは正反対の男には頭に?を浮かべた


「八戒に頼まれて迎えに来たんだが…」

「あぁ!八戒さんたちはもうそろそろ来ると思いますよ?」




「そうか…それにしても。綺麗になったな」


「……?」


疑問に思うのもワケ無い

突然見知らぬ男はを懐かしむような視線を送り言ったのだ

まるで心から再会を喜ぶように


「覚えてない、か…無理も無い。昔お前はまだ10歳にも満たなかったからな」

「昔…?」


どうやらこの男は小さい時のを知っているようだ

こんなインパクトの大きい人物をは記憶に無い

片方に金色の瞳を持つ、黒髪の青年


「お前をあの家から連れ出したのは俺だ。安全な孤児に預けたのも…お前の両親からの頼みだった」

「お父さんとお母さんの知り合いですか?」

「あぁ。俺はマフィアではないが交流があってな」

「そう、なんですか…」


いきなり真実を聞かされても頭が着いてゆけない

この両親と知り合いだったと言う男は本当に何者だろうか

そんな事が脳裏を過ぎるがココは

人見知りが無い彼女はいつものように受け入れたのだった


「俺は焔だ。改めてよろしくな」

「です。こちらこそ、よろしくお願いします!」


ただ単純に両親と関わりがあった彼には嬉しかった

両親と親しかったんなら悪い人ではない

単純な思考をお持ちのは焔と打ち解けるにそう時間はかからなかった


あの時のは空っぽで

紅い血の色の夕焼けと家を包む炎しか目に入っていなかった

そんなを連れ出してくれた存在にも気がつかなかったらしい

頭を撫でてくれる感触が少し懐かしいく思った

焔には悪いが覚えていないのも事実なので謝罪の念を込めて微笑んだ


独占欲の塊に見られているのも気付かずに




「」



「あ、三蔵!遅かったねー?」

「すみませんお待たせしてしまって…あ、焔も来てたんですか」

「呼び出したのはお前だろ八戒」

「あはは…それより、さんと何を話していたんですか?随分親しそうでしたけど…」


なんだか八戒の後ろに黒いものが見える…と言うのは置いておいて

三蔵が聞きたかったことを八戒は言った

きっとこの仏頂面は端から喧嘩腰でややこしくするのは目に見えているから


「あぁ。とは昔あったことあるんだ。両親とも俺は知り合いだったしな」

「そうなの!私は全然覚えていないんだけど、なんか命の恩人?みたいな…」


『全然覚えていない』と言うの台詞に八戒と三蔵は焔を哀れに思ったがそれどころではない

昔会っていて命の恩人とまで言わすこの男に暫し三蔵が嫉妬したのは言うまでも無いが

焔に親しみの念を込めたの笑顔を見ると非常に面白くないのも事実で

そう薄くは無い眉間の皺を一層濃くした三蔵である

そして焔の一言に更に皺を濃くすることになった


















「ところで。俺の所に嫁がないか?」



















その場の空気が凍った瞬間である



































To be continued.























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ATOGAKI
変なところで区切ってしまった…笑
そして新キャラ登場であります!出す予定ではなかった焔でございますよー^^アニメのオリキャラですね
前に言っていた『あの人』です。それにしてもいきなりヒロインにプロポーズです。しねばいいよ。俺が←
ってか年齢はヒロインを助けた当時は20代設定で、現在は…ゲフンゲフン
年考えろww焔www(お前が書いたんだろーがっ!)
さて。新たな波乱の幕開けです。なんか事件そっちのけだなオイ。ま、いいや(いくねぇ)そんな感じで独占欲の塊三蔵サマはどうなる…!