却下だ…露出は少なくていいんだよっ!
trigger Act:36 準備は(以下略)
「さぁコレからが本番だぜ?」
時は刻一刻と迫っている
しかしこれからは長期戦になることだろう
皆にもそれは分かっていて
観音が居る最上階に集まると気を引き締め備えた
「まず手始めに、マフィアさんたちが集まる交流会に僕と三蔵、それにさんが行きます」
「お披露目といったところか」
「そうです。先ほども言いましたが相手は既に三蔵の事を知ってる事ですしそれを逆に利用しちゃいましょう、と言うワケです」
「ネタ的には最高のご馳走だしな。マフィア全部に知れ渡るのも時間の問題だぜ」
「こちらにしてみれば好都合で何よりですね」
八戒と観音の会話を三蔵は煙草をふかしながら聞いていた
危険を伴うこの仕事
を連れて行くのに暫し躊躇ったが己は隣に見ず知らずの女を置く気ない
そうすると必然的にを同伴させなければならないのだ
何があろうと自分が守ればいい
絶対傷付けたりはしない
全身全霊己の命に変えても守ってみせる、と誓った
「それにしても、アレだな…お前本当はマフィアだろ?」
言うと思った
観音はニヒルな笑みを浮かべ触らぬ神になんとやら…などお構い無しに言ってのけた
三蔵の米神には青筋が
「貴様…今度行ったらぶっ殺す」
「ククク…そう怒るなって。誰だってそうおもっちまうぜ?そんなナリだと余計にな」
「あはは。さんの為ですし我慢して下さいよ?」
「…チッ」
不愉快だと言わんばかりに盛大な舌打ちをすると観音がまだ何か言っているが全部シカトだ
もう好きにしてくれ
三蔵はイライラが一層募った
「それにしてもさん遅いですねぇ」
「俺が見立てたドレスだからな…恥ずかしいんじゃねぇのか?」
自分で言うか、と八戒は思ったが先ほどそのドレスを見てしまった手前何も言えない
この社長は普段過激な服しか着ないのでその観音が見立てた、となるとには少し刺激が強かっただろうか
(きっと三蔵が見たら鼻血でも出すんじゃないでしょうか…ふふふ)
ありえないことだけどそう思わずには居られない八戒は人知れず笑みを零したのであった
その後
ドレスを着て来たに内心大慌ての三蔵が見れたとか…
「では。僕等はもうそろそろお迎えが来ると思うので行きますね」
「あぁ。精々楽しんで来いよ」
「全然楽しめねェよ」
「お前はとイチャコラしてればいいんだよ」
「駄目ですよ?傍に居る僕が居た堪れなくなりますから。三蔵とさんのラブラブっぷりは凄いですからねぇ」
「俺たちがいつ何処でそんな事をした」
「おや?気付いていらっしゃらないんですか?」
「末期だな」
「っるせぇ!…とっとと行くぞ」
「はいはい」
先ほどの過激なドレスを変えて待っているの元に三蔵と八戒は早々と立ち去った
残されたのは観音と入れ違い様に入ってきた光明
「ふふふ…さんは何を着ても似合いますねェ…私のお嫁に貰いたいです」
「…このエロ親父が」
「何か言いました?」
「いや何も。それにしてもアイツのあの慌てようといったら…ククッ。思い出しても腹が捩れる」
「あの子のあんな姿滅多に見れませんし…さんは凄い方ですねぇ」
「それだけの存在が大切なんだろう」
「きっと江流なら守って差し上げられますよ。…それと、『賭け』は私が勝っちゃいましたけど何をしてくれるんですか?観音」
「チッ覚えて居やがったか。まぁ、常識の範囲内ならなんでもいいぜ?この会社のモットーだしな」
「さぁて。何をしてもらいましょうか…」
「聞いてンのかコラ」
どうもシリアスな雰囲気をおちゃらけにしてしまうこの会社の面子
先陣きって光明、続く八戒…それに新たな人種の
3人とも天然で…天然?
オイオイこの会社には天然が3人も居んのか
そういえば三蔵の奴も隠れ天然だったな
などと観音は考えていた
目の前に居る光明を見て一層ため息が漏れる
ま、コレもコレで面白いからいいか、と人間開き直りも必要なのだと思う
観音は己が楽しめればいい
そのためにこの会社を作った
そんな不順な考えなど知らず社員は今日もご出勤である
各自も楽しんでいるからいいものの本当にコレでいいのかとさえ思える観音に
皆は集う
色々な人種が揃った会社は今宵もまた動き出すのだ
「……さぁ。準備はいいか、野郎共。」
「さんは野郎じゃないですよ?」
「うるせぇ!」
To be continued.
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ATOGAKI
観音のこの台詞入れてみました。わはははh…ちょっと遊んでみました☆(しんでこい)
そんなこんなでやっと後半戦スタートです。長かったorz
色々遊び心満載のコレですが、どうぞ…お付き合いくださいな♪
次回は出す気がなかったあの人登場(哀)。ヒロインの過去にもちょっと関係してます。ホントちょっと、ねっ!←