泣きつかれたのか…腕の中で静かに寝息をたてる恋人に愛しさが募った


























   trigger  Act:33 作戦会議




















「今まで1人で…辛かったでしょうに……」

「そんなそぶりは全然見せなかったのが彼女の強さ…なんでしょうね」


話を聞き終えた3人は静かに眠るをただ見つめていた

普段明るい彼女からは想像もできない悲痛な表情

ソレを見て何を思うか

光明は嘆き

八戒は悲しみ

三蔵もまた過去に囚われる最愛の恋人を抱きしめた


哀れなどとそんなちんけな言葉で表現できるようなものではない

みなそれぞれ過去を抱えているからこそ

その痛みが手に取るように分かる

傷を舐めあうようなことはしないが、それでも彼女の不安を消してあげたい

トラウマを解消してやりたいのだ



「さて、コレからが腕の見せ所ですね。さんのためにも」

「そうですね。私も全力を尽くします」


みんな本気モードに突入

作戦会議を開くことにした


「他の2人には後で僕が伝えておきます。それより今後の事を今話し合っておきましょう」

「あぁ」

「フフフ…可愛らしい寝顔でvさぁちゃっちゃと片付けてしまいましょうか」


衝撃の事実を知って

それを思い出させてしまったことを悔やむ

それでも

の為に少しでも悲しみを軽く出来たなら


何でもしてあげる




「じゃあ早速…三蔵。貴方には特別任務を授けます」

「…あぁ。俺が出来る事ならなんでもやってやる」

「おっしゃいましたね?男に二言は?」

「ねぇよ」

「そうですかvそれでは今回の任務の事をお伝えします」


黒い…もとい爽やかな笑みを携え八戒は悪戯を思いついた、と言うような笑みを浮かべる

それがまた薄ら寒いことこの上ない

こんな表情の八戒はとても怖い

いや、いろんな意味で

ソレはともかく自分にだけ与えられる特別な任務とは

嫌な予感がしてならない三蔵だ




「フフフ…貴方には潜入捜査もとい、敏腕ゴットファーザーになってもらいましょうかvv」



「あぁ!?」



嫌な予感的中

三蔵はその突拍子も無い八戒の言葉にただただ驚くしか出来なかった

一体笑顔の裏で何を考えてやがる



「もちろん仮初ですよ。実は結構前からこっちの方で社長とも計画を立てていたんですよ?」

「ちょっと待て!はどうする!!」

「大丈夫ですvさんは別にマフィア自体がトラウマではないでしょうし…ご両親の話をする時はとてもお嫌いには見えませんでした
 それも含めて、僕は貴方に頼むんです。…マフィアではなくカモッラにしましょう」

「そういう問題じゃないだろう!」

「フフフ…貴方のボスの姿を拝めるなんて…長生きはするものですねェ江流?」

「父さんまで…。でもが拒否反応をしたときは」

「分かっています。僕だってさんを悲しませたくないですからね」


それなら問題は無い

実際のトラウマはマフィアではなく

むしろ両親がやっていたことに誇りさえ覚える話様だったと思う

ただ、目が覚めたはどういう反応をするのだろうか

ソレだけが気がかりでならなかった


「僕達は貴方が田舎に言っている間色々手を加えさせていただきました。後の2人は既に行動に出ています」

「そうそう…確かあの方も今回の任務に出向くそうですよ?」

「あの方?」

「フフフ…それは後のお楽しみですよ」


ちょっと八戒の言葉につっかかりを覚えるが

後回し

今聞かされたらなんだか嫌な予感がするから

それよりやる事がある


の為に

他の事なんかどうでもいい

ただ

この腕の中の愛しい存在を守れるなら


それだけだ








こうして対マフィア戦が火蓋を切って落とされようとしていた

少し不安はあるが彼女のためなら例え火の中水の中

逝ってみましょう漢道

三蔵はそうときまったら与えられた服に着替える事になった

























To be continued.






















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ATOGAKI
やっぱりギャグ?は入れないと!今まで辛気臭かったからね!
さて、三蔵サマゴットファーザーにまでなっちゃいます!コレ結構前から考えていたネタね!あの峰倉の絵を見ていつか書いてみたいと思った話でもあります
出来るだけかっこよく三ちゃんをかけたら、と思います!がんばりますね!(別にいいよww)
photo by 戦場に猫 様