その後泣きはらした私は今更ながらに恥ずかしさを覚え何を言って良いのかさえ分からない













   trigger   Act:3 謎、そして真実


















暫くして落ち着いたは顔を俯かせ真っ赤になっていた

撫ぜていた手は最後にポンポンと頭を叩き元の場所に戻っていった

その優しさが身に沁みてまた涙が溢れてきそうだったけどなんとか堪えてお礼を言うため顔を上げた


「あの、ありがとうございました」

「…気にするな」


ちょっと無愛想な彼は一度眼を合わせてまた活字を追っていく

に笑顔が戻っていた顔に見惚れたなんて死んでも言うまい

照れを隠すため新聞を少し持ち上げ、煙草を銜えなおした




今まで気がつかなかったが部屋の中は殺伐としていて、所々にダンボールが置いてあることには疑問を持った

そして見たことある様な間取り…先ほどのキッチンもそうだったがなんとなく他人の部屋には感じられない

そろそろ帰らなくてはいけない、と言う思考を遮るものの原因だと思う

暫く考えはこのままではいけないと思い疑問を持ちかけた


「あの、引っ越してきたばかりなんですか?」

「あぁ。昨日の昼頃荷物と共に来たばかりだ」

「そうなんですか…あ、私帰りますね。図々しく居座っちゃってごめんなさい」


の疑問は解けスッキリしたところで席を立つ

三蔵はその動作を見送って己もまた席を立った

動く気配がしては首を傾げたが三蔵と眼が合って理解する

送ってくれるのだ、と

嬉しさを堪えられなくて顔がニヤけると後ろから何か言われたがこの際シカトしてしまえ

今はまだ、赤くなった顔を見られたくなかった





「あ、アレ?」

玄関を開けると見知った廊下

そして隣の表札を見ると自分の苗字『』と書かれている


「…まさか隣だったとはな」


三蔵が後に続き足が止まったを不思議に思ったがの視線の先を見れば状況を理解するのには十分で

態々送ろうと思わなくてもよかった、と頭の端で思ったのだった

の方はと言うと嬉しさと困惑で表情が引き攣っている

またパニックに陥っていると丸分かりだ

そんなの様子を見て笑がこみ上げてくるのを必死に押さえる三蔵が居たとかなんとか











To be continued.














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ATOGAKI
短い。短すぎるぞ自分!でもそんなの関係n(ry)
すみません調子こいてる管理人ですHAHAHA!←
今回は実はお隣さんだったよーみたいな話。偶然って怖いね(お前が言うな)
そんな感じで三蔵サマの謎が未だ明らかになっていないまま次回に続いちゃいます。引き伸ばしすぎですね!
まだ明らかにならないと思う…長い長い。