やっぱり貴方は正義のヒーロー…え?そんな生易しいものじゃない?照れるなよーっ!
























   trigger  Act:23 戦場に広がる紅



























目的地に着くと玄関前にはとても堅気に見えない集団がなにやら騒いでいた

また、面倒事に巻き込まれるのか

そう思ったがが脳裏を過ぎる

ココには居るはずだ

この隣の親子が嘘を着いていない限り絶対

焦る気持ちを抑え目の前の集団を一掃すると裏から声が聞こえる

ガシャレた声とおっさんの声がなにやら言い争っているように聞こえるその方向に足を向けると

案の定言い争っている最中だった

駆けつけると視界に入る堅気には見えない手前の男が片手を挙げその手には黒光りする拳銃が1丁握られており

今にも発砲しそうな雰囲気で

俺は反射的にと言うか経験上で察して懐から愛銃を出して迷う事無く引き金を引いた


「てめ、誰だコラっ!!痛ッ…!」

「あ?貴様こそ誰だ。俺はに…」


三蔵は地に伏した男の先の光景を目にして眼を見開いた

あの大事な存在の、最も求めていた姿が、血を流して倒れているのだ

その傍らにはこの家の主人であろう男が止血しているのか両手が血に染まっていて

隣に居る女も動かさないように膝枕をする体制で同じく膝が血に染まっている

いつものように髪の毛を頭の天辺でお団子にしているの頭からドクドクと血があふれ出ていた


「ッ!!」


三蔵は慌ててに駆け寄る

血を流すを守るように座っている夫婦を押しのけ手を伸ばす

撃たれたのか

それにしては傷が浅い

転がる男が所持していた銃の茶色い木で装飾されたグリップはのであろう血が付着しているところをみると

どうやらソレで殴られたようだ

打ち所が悪く血はドンドン溢れてくる


「オイ!しっかりしろ!!!」

「どうしたの…ってキャア!!早く、早く病院にっ」

「電話はしたわ!…でも、結構遠いから到着するには時間が…!」



うしろから駆けつけた親子はただ寄らぬ空気に息を呑む

子供の方は始めて目にする大量の血に腰を抜かしたのか芝の上にへたり込んでしまった


「この子は…わし等を庇って…!」


悔しさを前面に出す主人の言葉に三蔵は2度も同じ過ちを犯してしまったのか、と酷く後悔した

自分がもっと早くに駆けつけていれば、こんな事態にはならなかった筈だ、と


「こんの馬鹿女っ!!」


どうしようもない怒りを言葉に乗せに当たってしまった

それでもこの胸に湧き上がる衝動は収まらなくて

その感情を振り払うかのように強く、強く拳を握った

















「イタタタ…」











そんな緊迫した雰囲気の中

見事に打ち破ってくれる声が事態の原因の人物から発せられた

パチリと開くまぶた

その狂おしくも愛らしい瞳が姿を現す




「…?」










「あ、やっぱり三蔵だー。きてくれたんだね?」











一気に脱力した











「…馬鹿がっ……………」



その呑気な様子の眼を覚ましたに三蔵はうなだれるように頭を垂れる


本当に、彼女には振り回されっぱなしだ、とごちる三蔵であった




































To be continued.























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ATOGAKI
アレ?前回のあとがきで言っていたヒロインの過去一切触れてなくね?な感じで文を書いてしまった管理人ですご機嫌麗しゅう(やっぱしんでこい)
そんなこんなでやはりギャグテイストになるんですね。黒ずくめ集団も今回はお休み。文才のなさが身に沁みる一方です笑
大量すぎる血を流したのに眼を覚ますヒロインちゃん。それにかなり慌てまくる三蔵。そんな2人がだいすk(ry)
きっとわかってた人は居るよ多分…。何コノオチとも言えない最後はorz
あと、何時の間に電話したんだ奥さん…結構早業ですよね!マジックかも!(言ってろ)そんな感じで次回も続きます珍道中!←