真実を話したらお前は怖がるだろうか…しかしそんな不安は杞憂に変わった
trigger Act:12 明かされる正体
「僕達は秘密結社のようなものですかね」
その言葉に三蔵はこけそうになった
またコイツは話をごまかすのか、と思ったが冗談ですよ、と爽やかな笑みを浮かべた八戒にちょっと殺意が沸いた三蔵であった
はと言うとコーヒーを優雅に飲む動作を止める事無く呑気にへぇ〜なんて相槌を打っていた
そんなの様子にも何処まで天然なんだと呆れた三蔵が居る
では、八戒の説明は以下の通りだ
三蔵達はこの不穏なご時勢、雇われて常識の範囲内だったらなんでも受けると言う簡単に言えば何でも屋みたいなものらしい
秘密結社もあながち嘘ではない
他にも数名仲間が居て依頼を受ければそれぞれの任務に当たると言う簡単な組織
受付は八戒でたまに必要だと思えば任務に就くことがある
それが今回の事だ
彼は社員として早朝に届けられた脅迫状と共に依頼されすぐさま任務に就いたことになる
同僚のエリも言っていたが本当に急な事だったのでその場を鎮めるには彼が1番だと判断したから
そして忘れてはいけない三蔵はと言うと、ベルが鳴るのを合図に八戒と合流して話を聞きまず最初に駆けつけたのは社長室
着いて早々依頼主の社長と話し、犯人が乗り込んで来て見事撃退
同時に立て篭もっていた犯人が「今頃仲間が社長を殺してるだろうよ」と言う台詞の時には既に犯人がやられていた後である
話を戻すが、社長室に乗り込んできた輩数名を片付けた三蔵は八戒が居ると言う10階近く下の部屋に向かう
その時中から行くのはめんどくさいからと言う理由で外から来たそうな(ザ☆ワイヤーアクション)
それにしても窓を割って入ってきたときはかっこよかった、とその時の様子をが思い出していると言うのは誰も気がつかないのであった
「と、言うわけです。分かりましたか?さん」
まるで教師のように説明していた八戒は話が終わると冷め始めたコーヒーを口に含んだ
まだ思い出してうっとりしているは八戒が呼ぶ声に現実に戻り言った
「…なんか、カッコイイですね!」
ぶっ!
思わずコーヒーを噴出しそうになる音がの隣と斜め前から聞こえた
「ははは…まさかそんな反応をしてくれるなんて…本当に貴方には驚かされてばっかりですねぇ」
「ただの天然だろ」
「おや?そういう三蔵は心なしか嬉しそうですよ?…照れてるんですか?フフフ…」
その背筋が凍るような笑をやめてくれ、と内心で悪態をつきながら呑気に笑う彼女を見る三蔵
八戒が言うとおり心なしか嬉しそうで
愛おしそうに目を細める瞳が其処にはあった
本当に、よかったですねぇ
八戒は三蔵の様子に自分の事のように喜んだ
あの三蔵が、と
今、笑っている彼女を見ると事件が嘘のようで
依頼を受けて電話が入ったときはすでに彼女は出社した後
会社がが働いている所だと分かった時はもう遅かった
珍しくも自分から引き受けると聞いた時、八戒は本当に吃驚した
そして頭に、前聞いた三蔵が惚れた女性が浮かびすぐさま理解する
本当に大切な女性がどんな方なのか興味が沸いたのもその時だ
前に聞いた時も驚いたが、実際目にしてみるともっと驚かされる事になるとは思いもしなかったが
だけどこの方ならきっと三蔵を、
そう思った八戒は他の2人もきっと、否、絶対気に入ってくれると確信したのであった
To be continued.
MENU
ATOGAKI
思ったですが話の最後に『であった』と言うのが多い気がするんですけど、なんかくどいよね。今更ダヨね(そうだね)
こんな感じで1部完みたいな感じです
一気にココまで書いたんですが、なんか今までと違ったヒロインに自分でも驚いていますあっはは!←
これからもっとラブラブーな展開にしていきたいと思います!どうぞお付き合い願いたい!ありがとうございました