暫くして目が覚めたのはあの時と同じベットの上だった















   trigger  Act:11 そして事件は幕を閉じた
























「今日の晩御飯は何がいい?三蔵!」

「…お前が食いたいものでいい」

「了解!」


嬉しそうに笑うは昨日の事を物ともしない風だった

あの後三蔵は何処からともなくをお持ち帰りして自室のベットに寝かせた

まさか人質の人質に捕らえられているとは思っても見なかった三蔵は捕らえられたを見て一気に頭に血がのぼった

しかもナイフを突きつけられているのだ

それと共に湧き上がった憤りを腕に込め無我夢中で銃を打った

急所には当てられなかったがきっとあの腕は一生使えないだろうと思う

そんな事はどうでもいい

直ぐに愛しい存在を抱きしめたくて、八戒の前だと言うのにを抱きしめた

強く、強く、その存在を確かめるように

情けないと思うけれど、でも押さえることができなかった

今まで何人も捕らえられた人質を見てきたがだけは違うのだ









「できたよー!今日はね、ハンバーグを作ってみました!中身が生だったら言ってね?」

「…大丈夫だ。ちゃんと焼けている」

「よかったー。あ、このデミグラスソースもがんばったんだ!」

「あぁ…悪くは無い」


いつものように会話をする食卓

は起きた時と打って変わって明るかった


目が覚めたとき、三蔵の姿を確認して一目散にその腕に飛び込んできた

その華奢な身体は小刻みに震えていて

前の事件と同じようにナイフを突きつけられた恐怖までも引き起こしてしまったようだった

今回は不用意とは言え首を傷つけられた

傷は大した事が無かったが包帯が巻かれた首が痛々しい

もっと早くに己が来ていれば、そう思わずにはいられない三蔵

腕の中で震える彼女に口付けを降らせ安心させるように背中を撫でてやるとは徐々に震えが収まっていく

気付けばまた眠りについていた








そして今に至る

時刻は事件から1日過ぎて昼時

休暇を貰ったは朝と昼の間に買い物に出かけ1時間ほどして帰ってきた

三蔵はいつものように新聞を広げ煙草をふかして待つ

その間にテレビから流れるニュースに昨日の事が取り上げられていて電源を消した

自分の正体

それをまだに話してい無い事に気がつきそろそろ教えてやるか、と活字に目を落としたのであった



















昼食も取り終え食器を片付け終わった頃、まるで見計らったように訪問者が現れた

その人物とはも見知った顔で三蔵はいやと言うほど見てきた微笑を浮かべた青年


「こんにちは。八戒です。突然押しかけちゃってすみません」

「あ、はいお久しぶりです?どうぞ上がってください」


なぜ八戒が来たのか

ソレは昨日の様子で検討がついたは難なく彼を招き入れた

反対に三蔵は不機嫌な様子を隠さず眉間に皺を寄せる

そんな三蔵の様子を気にも留める事無く八戒は自然の足取りで椅子に腰掛けた


「いやぁ、さんにもちゃんとお話しなくてはと思いまして。どうせ三蔵はまだ話していないようですしね」


図星だが三蔵も今話そうとしていたところだ

と言っても聞く耳を持たないであろう目の前に座る青年に睨みを聞かせるだけでやめた


「あの時はお世話になりました…」

「いえ、僕のほうこそさんを危険な役に回してしまって申し訳ないです…首の怪我もそうですし」

「全然平気です!皮一枚切れただけですから!」

「そう言ってもらって僕も安心です」


本当にお強い方なんだ、と三蔵が惚れただけありますねェなんて三蔵にしか聞こえない音量で言う八戒

その言葉は聞こえていたが知らん顔の三蔵

2人に気付かずコーヒーを入れるため席を立つ

一体どうしたものか…





















To be continued.





















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ATOGAKI
八戒さん再び登場しました。次回はようやく三蔵の正体が明らかになると思われ…ますあはっ←
ホント立て篭もり事件が起きるまで三蔵は何をやっていたんでしょうねぇ…ニートですか!(しね)
そんなわけでこのまま突き進みますよ!(自重しろwww)