麗らかな春の日差しが校庭に降り注ぐ、よき日

って待て私。この1文は卒業式じゃないのか…?私まだ卒業生じゃないよ!!










先生と私












そんなこんなでこんにちわ。この高校2年生のです
クラスはいたって普通のA組。クラスメイトは孫悟空君です。 いたって普通って言うのはクラスメイトの事でその他すなわち担任は普通ではアリマセン。 そんな事を本人の目の前で言ったら間違いなく何処から出したのかわからないハリセンでぶったたかれるのは眼に見え過ぎているんですが。 あの強面にハリセンは結構似合っていると思うのは私だけだと思います。 金髪に暗紫の瞳。おまけに美形ときたら文句なしですが、ハリセンですしね。 それでも自己アピールする命知らずは…いるんですよね。私は絶対しませんが。だって怖いもん。 赴任当初はかーなーり騒がれていた彼ですが今ではあの眼孔に押さえ込まれ騒ぐ人は居なくなった程です。 でも密かに騒がれてはいます。人気は衰えていなさそうです。なんであんな鬼が良いのかわかりません。 だって平気で『…殺すぞ』とか『馬鹿』とか言うんですよ?(主に悟空君にだけど)他の先生とかPTAとかに何も言われないのが不思議なくらいです。 そんなこんなで私もハリセンとかの餌食になっているんですが、実は…





「貴様…!!また赤点取りやがったな!!」

「ヒィィ!勘弁してくだせぇ!お代官様!!」

「誰がお代官様だ誰が!…チッ。覚悟は、できてるんだろうな?」

「うっ…はい」



私はテスト返しの時が1番嫌だ。なんてったってあの鬼畜先生から受け取るんですよっ?!しかも今の様に怒鳴り声付きで。 え?それは赤点取った自分が悪い?…ははは。ノーコメントで…グスッ…。
今回はハリセンの餌食にならなかったみたいです。なんだか幸運…



スパーン!!


「聞いてるのか貴様!」

「痛ーーーーー!!可愛い乙女に何しやがるんですかこの鬼畜教師!!……あ。」

「ほぅ…いい度胸じゃねェか

「ゴメンナサイ許してくださいすいませんでしたぁ!!」


もう不幸以外の何者でも無いよ。あぁきっと私はこの1年間ハリセンで叩かれ続けて終いには大学進学できなくてニートになるんですね。 そして挙句の果てには水商売をやって…私の夢が…!!あの幸せの家庭を作ると言う私の些細な夢が…!!
もしそうなったらこの鬼畜教師を一生呪ってやりますわ…グスン
あぁ…円満な家庭が遠ざかっていきます…無念


「貴様には無理な話だな」

「ちょ、ココロ読まないで下さいよ!」

「…勝手に喋っておいて何言ってやがる」

「ハヒ?声に出てました?私…一生の不覚!」


どうやら独り言を聞かれていたようです。ホント何やってのかな!お馬鹿ちん☆…可愛くないよ自分。これじゃ一生お嫁にいけない!
そして私の人生が一気に崩れて行ったのであった…泣いていい?


「大学なんざ行かなくていいだろうが」

「何言ってるんですか先生!今の時代大学出ないといい職には就けないんですよ!死活問題なんですよー!」

「だったら俺の所に嫁げばいいじゃねぇか」


「……………はぃ?」


今、なんと…?
俺の所に、なんですと?!


「だから、俺がその夢を叶えてやるって言ってんだよ!…もう言わねェからな」

「そ、そんな急にっ…!」

「覚悟は、できてるんだろう?」



「不束者ですがどうぞよろしくお願いします」






ってなワケで私は永久就職する事になりました!お終い!!!!


(先生が相手で幸せな家庭が作れるかは…神のみぞ知る)










***
うん!…うん!!(何)むしゃくしゃしてやった。反省はs(ry)
三蔵サマが教師と言うネタは前からやってみたかったものの一つです。また、書きたいな笑