それは数年前の出来事


吸血鬼が住む城に2人組みのハンターがやってきた


1人は大男で、もう1人は『司教』と名乗る人物



『魔物なんかおるから、この世はおかしくなるんや。逝きなはれ』




















The castle where a vampire is. 14






















それはそれは静かな日だった。いつも騒ぎ出す魔物たちが一向に『声』を出さない。
それもそれで良いのだがは聊か不満気。何もすることが無い退屈な日に限って、であるからして面白くないのだ。
窓枠に両肘をつき手に顔を乗せ窓の外を眺めていた。いつもと同じ、自然に囲まれるいい風景だ。
しかしこの吸血鬼の少女は不満しかないワケで。後ろで椅子に座って新聞を読んでいる吸血鬼の男はその様子にため息を一つ。

「結構な事じゃねぇか。平和の何処が嫌なんだ」

全く理解できないといった様子の三蔵は眼鏡を外し、新聞を置いた。そしての後ろから窓の外を窺う。
…自分で言っておいて難だが、実際同じ視点から見てみると本当につまらないかもしれない。

「だってー。こうも何も無いと、飽きる。木々の揺れる様を見ても、面白くもなんともない!」

うがーと発狂するを見兼ねて、三蔵はまたため息を吐いた。魔物やらなんやらで騒いでいる平和じゃない人に謝れといいたいところである。
まぁこの少女に何を言っても聞かないんだろうが。半分諦めモードな三蔵が居たとか。

「お前の大好きな散歩にでも行ってくればいいだろうが」
「ももしろ君は今お昼寝中ですぅ」
「昼寝の時間帯じゃねぇだろ」
「もー!三蔵が遊んでよ!暇暇暇ぁ!!暇すぎて死んじゃうよー!」
「うるせぇ!」

スパーン

この展開はいつものパターンだ。五月蝿くするもだが、ハリセンを振り回す三蔵も三蔵である。

と言うワケで、三蔵に部屋から追い出され不本意にも外に出てきた。ももしろ君は言ったとおりお昼寝中だ。
ぽかぽかと照りつける太陽の光を浴びながら薔薇園、広場、裏庭、墓場、別館。広大な敷地内は結構行きなれて飽きている。
直ぐに1週し終わってしまったのでまた、暇な時間が訪れた。ちなみに門の外は出歩かない主義だ。
街にでも繰り出せば何か面白い事がある様な気がしてならないのだが、三蔵が一緒では無いとイヤなのである。

「あぁ…平和だ」

空を仰ぎ見てポツリと呟いた。青い空は何処までも澄んでいて、白い雲がゆらゆらと流されていく。
こんないい天気なのに、何故自分は暇を持て余しているのだろうか。なんとなく、切なくなった。














僕等を消しに誰かがやってくるよ

魔物を憎んでる司教がやってくる

僕等は隠れるよ


逃げて

逃げて


全員殺されちゃう













ザワリ…

城の周りを取り囲むように生い茂る木々が揺れた。空気が変わった。何かが、来る。
魔物たちも一斉に騒ぎ出し――消えた。多分、身を隠したのだろう。息を潜めて脅えている?
それ程の人物がココに来ると言うのか。連絡係だったらもっと詳しく教えろといいたいところである。

煩い。

煩い。


魔物たちのざわめきが、煩い。


でも、止んだ。


「誰が、来るの?司教…?」


先ほどと打って変わって静まり返った周囲。ぐるぐると見回しても誰もいない。
一体何が、誰が来るのだというのか。その気配さえも無く、ただただ孤独を感じながらは石畳の上を1人、立ちすくむ。


「こないなところで、何してはります?」


居た。

門の鉄格子の向こう側。人影は2人。突然現れたかのような不自然さ。
それ程遠くは無い距離にとその謎の人物たちはお互いにらみ合った。
見えるは綺麗な、青。

「貴方は、誰?」

身動き一つとれずには言った。何か嫌な予感がする。

「すんまへんなぁ。ココに吸血鬼がおると聞いてきたんやけど…アンタが吸血鬼かいな?」

その独特の訛りで喋る男は口調は優しく、しかし隙が無い。
冷たい視線はへと注がれ、青い瞳は白刃の刃のように鋭い。


「…ようこそ。吸血鬼最高位を誇る玄奘三蔵伯爵のお城へ…司教様」


わかっていた。目の前の人物は、自分を殺しに来た事を。

わかっていた。ココは吸血鬼の王が住む城だと。

そこらへんの雑魚を相手にするより、王を先に殺してしまったほうが効率は良い。そういうことだ。

「逝きなはれ」

男の声と共に後ろに居た大男が銃を撃った。その銃撃は三蔵のものより遙かに強烈で、しかも2丁だ。部が悪い。
立て続けに数発打ち込まれたがはその場から忽然と姿を消した。

「にがさへんで…吸血鬼」

2人は門を抜け城の中へと進んだ。












「三蔵!なんか変なの来た!大阪弁だよ!」

「大阪弁はどうでもいい」

まだ眠いのか普段より数段目つきが悪い三蔵は寝台がある部屋ではなく、食堂に居た。
1人で軽食を摂っていたらしい。ずるいぞこの野郎。
誘ってくれればいいのに、と思ったが今はそれどころではない。言葉通り素性の知れない変な男が来たのだ。
しかも相当のてだれと来た。そんなのんびりもしていられない。

「早くおっぱらっちゃってよー!」
「自分でやれ。俺はしらん」

さも無関係ですな様子の三蔵はいつものように尊大な態度でをあしらう。

「何言ってんの!吸血鬼狩りだよきっとさ!司教様らしいよ!」

その人物の強さなら気配でわかっていた。しかし面倒だ。できる事なら関わりたくは無い。
と言うのが三蔵の考えである。それを正確に汲み取ったは憤怒する。
こんなか弱い(見た目だけ)少女1人に戦わせろと言うのか。白状にも程がある、と。

「きっと話し合いもできないよ…あの人は吸血鬼、魔物を憎んでる。言葉が通じる相手じゃないよ」

あの瞳は尋常ではないほど、殺意に燃えていた。

「兎に角、逃げよう?」
「戦うんじゃなかったのか」
「だって三蔵が協力してくれないんだったら無理」
「情けねぇな…」
「何をー!」

ギャーギャー騒いでいたのが悪かったのだろうか。食堂の扉が開いた。見つかってしまったらしい。
と言うより隠れた覚えも無いのだが何となく見つかったことが悔しかったりする。


「見つけたで吸血鬼はん。さっさと逝きなはれ」

「ちょっと待った!なんで私たちが殺されなきゃいけないのさ?おかしいじゃん!」

「吸血鬼が何をほざいてはるん?人様に迷惑かけておいておかしいとちゃいます?」

「いや、迷惑かけてないし」

「アンタらも、人間の血ぃすすっとるんやろが」

「いや、血飲まなくても生きてけるし」

「ほないならホンマに吸血鬼なんか?」

「はい。正真正銘吸血鬼です!こっちは一応王サマなんだよ!」

「おい、一応ってのはなんだ。こっちだって正真正銘吸血鬼の王だコラ」


どこか抜けている会話に心底あきれる大男がいたとか。
ではなく互いに警戒した視線を交わしながら対峙する4人。若干1名やる気なさそうだが。
緊迫したようなしてないような空気。微妙すぎて戦闘する気も起きないのが本音だ。

「兎に角だよ。私たちは人間を襲った覚えはありません。だから討伐されるなんて全く身に覚えがないんですー」

「でも吸血鬼やろ?害があるとはかぎらへん。今のうち殺しておくほうがええんや」

「横暴だぁ!私たちはただ平穏に暮らしてるんだから水を差すようなことをしないでよ!」

事実だ。毎日暇を持て余している2人はこの生活を壊して欲しくは無い。
暇は嫌だがそれを壊されるのも嫌。暫し矛盾しているようにも思えるがコレがの本音。
いくら暇で何か起こる事を望んでいたとは言え、それで全てが終わるなんて真っ平御免なのである。
だから何もせず、己も戦わずして立ち去って欲しい。その想いは切実だ。

「あんさんの言い分もわかるわ。けどなぁ、人生そないに甘くはないんやで」

哀れんでいるようにも見える男の言葉だがその鋭い瞳は微塵も思っていない。
こんなにも話が通じない事がの胸に深く刺さる。街の人たちもそうなのだが極力人間とは争いたくはないのに。
この想いは届かないのだろうか――。

「貴様等人間如きに何ができる?」

「その尊大な態度を崩す事ならできますさかい」

「…やってみろ」

「三蔵っ!」

相手をたきつける様な三蔵の言葉に絶句する。自分はこんな事望んではいない。なのにどうして。
の想いはかなく、男2人は戦闘態勢に入る。それでも尚は構えようとはしない。

「アンタ…ホンマに死ぬで?ええんかそれで」

「だって、私は戦いたくない」

「甘いわ。そんなんでは殺されても文句はいえへんよ」

ぶっちゃけ死なないのだが、それを言っては意味が無い。穏便に済ますことはできないだろう。
なんとか、戦わずにいきたい。

「私には戦う気は無い。戦っても死なない。でも、だからと言って貴方たちを攻撃しても無意味でしょ?…ってことで。」

降参はしない。でも戦意は毛頭無い。それを示すは――逃げた。
え、ちょ、マジで!な行動に司教は目が点だ。三蔵はの予想通りの行動にクツリと喉の奥で笑うと己も姿を消した。

「ガト、いきまっせ!」

「ヘイゼル…」

2人も吸血鬼の気配を追って食堂を後にする。おちょくっているとしか言いようの無い吸血鬼の行動。
それでも何か、感じたことの無い胸の蟠りが司教を狂わせる。
一体、この感覚はなんなのだろうか。何か、戦っては殺してはいけない気がする。
その思考を振り払いながらヘイゼルと呼ばれた男が大男、ガトと共に城内を駆け回る。

――にがさへん。











一方、2人が出て行った食堂。其処に消えたはずの吸血鬼は居た。
気配を完全に消すなど動作も無い2人は、囮を城内に放ち、平然と椅子に腰掛ける。
少し後ろめたい気もするが、これで諦めてくれたら。そう思う。

この世は魔物によって混沌としている。人間は魔物に脅え、魔物は人間を食料として喰う。
以前まではこんなに強大化していなかった筈なのだが、不埒な考えの輩が増えすぎた。
無差別に人間を襲い、繁殖し、その繰り返しだ。貴族でさえも完全に狂っている。
もしかして旅に出た先代はそれを見越して何かをしに行ったのかもしれないが、本人は音信不通なのでわからない。
城でのんびり暮らすたちはただ見ていることしかできないのだろうか。そんなはずは、無い。
しかしどうしたらよいのやら…考えても答えは出てこないので今は目の前のハンターをどうするかが先決だ。

「トラップでも使おうか…」
「それじゃあ意味がねぇだろうが」
「もー!元はといえば三蔵が挑発するようなこと言うからこうなったんじゃん!」
「…忘れたな」

三蔵は端からに任せる気だった。そのためにはに行動させるのが得策だ。
一言そのような言動を発言する事によっては面白いくらいに予想通りの事をやってくれる。
ある意味三蔵の思惑通りと言っても過言ではないだろう。…本気で人でなしだな。オイ。

「全く…城を壊されたらどうするのさ」
「猿じゃあるまいし、そんな事はできんだろ」

最もの意見である。彼らはいくら強力な力をもっていようと言ってしまえば所詮は人間だ。
やたら無闇にぶっ壊すことは無いであろう。気がかりなのは自分でトラップに嵌ることである。
そこら辺は自分たちの責任なので三蔵には知ったことではない。
もそれをわかっているのだろう。徐に立ち上がると食堂を後にした。
残された三蔵は火を点けた煙草をただ貪る。…あぁ、めんどくせぇ。



























――貴方を誘う 極上の血

――高貴なる血に魅入られた哀れな吸血鬼





「騙され逝くモノ、次々と死に絶え、滅びゆく」





――貴方を誘う 極上の血

――高貴なるその血に魅入られた哀れな吸血鬼




「我が血は毒であり極上の餌」




どれ程の吸血鬼が狂っただろう。この毒の血を求めて、狂い狂わせ狂い続ける。
香りは極上、口に含めば死が訪れる。呪われた血――吸血鬼の少女が背負うモノは大きく。



















「ここにおったんかいな。探したで」

優雅な花園。其処には眩いばかりの真紅に咲き誇る薔薇たち。広大な城の敷地内に設けられた一角にその薔薇園はある。
少々息を切らし薔薇園に足を踏み入れてきたヘイゼルとそのお供ガト。
背丈より数段高い薔薇の壁を迷路の如く突き進み、およそ中心に位置する1組のテーブルの所でを見つけた。

「どうしたんですか?そんなにボロボロになって…」

見た目が先ほどの清潔感はなく、所々埃まみれな2人を見るとつい笑いそうになってしまう。
聞くまでもなく、トラップに引っかかったのだ。

「ワケのわからんトラップなんか仕掛けるんがイケナイんやろ!」
「それはそれは…災難でしたねー。先代のお茶目さは私や三蔵でも手の施しようがありませんから」
「…アンタも大変やったんやな」
「身をもって体験してくれてありがとう」

激怒するヘイゼルに苦笑すると、睨まれた。もうご愁傷様としか言いようが無いのだから致し方ないだろうに。
はもう一度苦笑すると手に持っていた薔薇の花束をヘイゼルに突き出した。
ワケのわからないの行動に眼を丸くするヘイゼルとガト。この少女は何を?

「この薔薇には毒があります。それは棘の部分だけれど。」

「それが、どないしたんや?」

血を吸ったかのように真紅の薔薇。あたりを見回しても薔薇。しかしこの少女が持つと不思議と惹きつけられるのを感じた。
によく似合うとはまた違った、存在感。紅い紅い、薔薇。

「毒は身を滅ぼす。しかしその惹きつけられる極上の血のような真紅に魔物たちはここぞとばかりに求める」

「毒があるとしって…?」

「そうですよ。下級貴族などは生き血など、昔は高級品でしたから薔薇でもいい。そう思って求めたのです」


――私の血と同じように


「私の血も毒があります。でも、私の血の香りと言うのはとてもおいしそうな匂いがするそうなんですよ」


――それでどのくらいの吸血鬼が、息絶えただろうか


「私は己の血が嫌いです。そして匂いも、見るのも。飲むなんて以ての外です」


――目の前で屍になっていく同属たち


「吸血鬼の癖に…嘘なんやろ?」


――血溜まりの中、佇む自分


「貴方は、むせ返る程の大量の血の香りを嗅いだ事がありますか?」


――全ては呪われた血を持つ、己の所為で死んでゆくモノ達


「吸血鬼だから、血の香りは食欲を促進させるなどと…迷信です」


――吸血鬼の少女は、血溜まりの中、嘔吐した


「実際私は今でも、きっとこれからも血を見るのが嫌いなんでしょうね。」


――過去の出来事だと割り切れたなら、生き血を啜ることが出来るのだろうか


「三蔵は、元から血が嫌いでした。王の癖に魔外者だし。おかしな吸血鬼なんですよ」


――端から望んでなどいない


「全ての吸血鬼が血を好むなどと思わないでください」


――王が欲しいのはたった一人の、血


「私の血は毒です。この薔薇が持つ棘のように」


――少女の血は全て、王のもの



「わかったわ。譲さんを信じるさかい、もう殺そうなんぞ思わへん」

両手を挙げ、降参を示すヘイゼル司教様。彼女の言っていることを本当に信じた様子。
半分は呆れと諦めだ。なんかもう馬鹿らしくなってきたのだろう。

「そうですかー。なら、猿ガキと赤ゴキブリと天然の叔父様とグラマーなおば様と、笑顔の神父にも手を出さないでくれると嬉しいです」
「…誰や?」
「同じ吸血鬼の仲間です。彼らも血を好みません。だって上級貴族ですもの」

暴れたりして迷惑はかけると思いますけど、と続けるは笑顔だった。
薔薇を両手に、その姿は吸血鬼の様で、普通の幼い少女に見えて。ヘイゼルは先ほどの胸の蟠りの正体がやっと分った。

――純粋なのだ。この少女も、あの目つきの悪い王も。それを殺そうとしていた自分に自然と躊躇いを感じていた。

なんだか癪だが本当に危害はなさそうだと判断した。それでいいではないか、と。

「あ、この薔薇って魔よけ効果もあるんですよー?よかったら貰ってってくださいな」
「棘はないんやろな?」
「あったりまえじゃないですか。この薔薇の毒は吸血鬼も殺せる優れものです!」

はい、と手渡された薔薇は結構な量だった。そしてが持っていた時と印象が不思議と変わる。
同じ毒を持つ者同士、と言うわけでは無いだろうが似合っていたのだ。とこの薔薇のセットというのは。

「ほな、ワイらの仕事は終わったさかい、帰らせて貰うわ」
「気をつけてくださいね。それと魔物たちを脅えさせないように」
「…わかった」

大男のガトが若干笑った気がしたけど、は見ていなかった。
しかしヘイゼルはバッチリ目撃していたわけで。後で冷かされるのではないだろうか…。


「ふん。貴様等なんぞ調子こいてくたばるのが関の山だろう」


突然現れた三蔵。の真横に平然と姿を表したこの不機嫌男は尊大で、いつもの様に佇んでいたりする。
きっとどこかで見ていたのだろうか、三蔵は特に何をするでもなく会話に入ってきた。…高みの見物してたんですかそうですか。

「三蔵!そんな事言って、本当になっちゃったら笑えないよ」
「そんなはん…」
「俺たちはそんなマヌケではない」
「精々悪あがきでもするんだな。司教とやら」

不機嫌丸出しの王サマは素直ではない。見送りに来たのだろうけど、悪態をつく始末である。
そんな三蔵にはニタリと笑う。…こっちもこっちで後で冷やかされるのは目に見えていて。
お互いどこか似たり寄ったりな雰囲気に笑うほか無い。



時は夕暮れ時。一悶着あったりもしたけれどそれなりに楽しい時間でもあったとははにかむ。
司教達をを見送り、一息ついた2人は城内へ足を向ける。
これからまた退屈な日々が始まるのだと思うと憂鬱なのだが、今は楽しかった時間の余韻に浸ることにした。

「ねぇ、三蔵。よくも私に厄介ごとを押し付けてくれたねぇ?」

「…忘れたな」

「覚えてろよこの鬼畜野郎めっ…!」

「だから忘れたといってるだろうが」

こんな、やり取りも何となく新鮮に思えて不思議だ。いつもの、2人。コレが平和と言うならば悪くは無いとは思った。























やっぱり王達はちがうね

さすがだね

あの恐ろしい司教様を丸め込むなんて僕達には出来ない芸当だよ

だからこそ僕等の光なんじゃない?

僕等の王達 自慢の光だね


さぁもう十分寝たから僕等の時間が始まるよ

真っ暗な世界に僕等は住む

夜が来るよ

夜が更けるよ


僕等の世界へいらっしゃいませ


























MENU





ATOGAKI
最後のってか全体的なストーリーが、ね。どんどん退化していってます。あぁ、なんでだ?(さぁね)
まぁ元からですから仕方が無い。あっははは。←
今回は前に(5話参照)言っていた司教様方の話です。過去篇になるんでしょうかね。1話目から数年前の出来事でした。
出すつもりはなかった。でも後悔はしていない。反省もしていなry ←
なんか内容が意味不明なので雰囲気だけ読み取って貰えれば本望です。

えと、忘れないうちにメモ。大量の血の真ん中で佇む少女。むせ返るほどの香り。全ては彼女の血欲しさゆえに生き途絶えたモノ達のもの。
全部三蔵サマがヒロインを守る為、殺ったのです。ただ呆然と立ち尽くすしかなかった無力なヒロイン。