変態には制裁を。大丈夫です、殺っときました。テヘ☆(かわいくねぇんだよ)(なんですって!?)
あの古典教師はあろうことかセクハラをしてきました。ってか初っ端から爆弾発言ですね。
気付いた三蔵がちゃんと止めさしてくれたから安心です!
今日は色々なことがあったなぁ。セクハラされるしナンパなんて数知れず。
ま、私が鉄槌を下さずともぜーんぶ三蔵が始末してくれたのでよかったものの…アレは少々やりすぎでは…?
イヤイヤ。ココは。気にしたら負けよ。私は地面に血の海が出来たこととか何も見て居ません。誓えないけど。
彼と彼女の青春ストーリー2
今日で全てが終わる。この忌々しい衣装ともおさらばよ!
でも三蔵が褒めてくれた(?)から偶にはこんなのもいいかも、なんて思ってないんだからね!
それはそうと文化祭2日目最終日。今日は学校を前面的に解放して一般参加OKなのです。
この日は生徒の親御さんやら近所の男子校、女子高云々かんぬんエトセトラ。出会いを求めるのもいいかもしれません。
我が高の一大イベントとも言える私にとっては忌々しいことこの上ないのですが三蔵と過ごせる僅かな高校生活なので張り切っていたりもします。
私のスケジュールは午前中に自由行動できて、午後に忌々しいメイド喫茶のメイドをすると言う自分的特に最後がハードなものになっているんですよ。
だから暇な午前中に三蔵と…なーんて思っていましたが人生そんなに甘くはないんですね。昨日屋上でサボって居た事が仇になったんでしょうか。
なんと三蔵は午前中に自分のクラスの出し物の係りになっていると言うではありませんかっ!コレは神が私の美貌に嫉妬して邪魔をしているようにとしか(以下略)
そんなワケで私は今、1人寂しく校内をうろつきまわっています。モチロン制服ですよ。誰があんな格好で出歩くかってんですか。
「悟空は午前の係りだからなぁ…」
そうなのです。昨日ってか前回登場しなかったのはわけがありまして、私と悟空は何故か入れ違いに係りになっているのです。
ちなみに男子は執事ファッション。メイドから執事まで揃っていますよ私のクラス。でも名前はメイド喫茶。
…先生はこの方が儲かるとか言ってました。あの金の亡者め。あとでとっちめてやんよ。
それは兎も角。私は未だ知らない三蔵達のクラスの出し物がある3年A組みへと向かっていたりもします。
ぶらぶらしてるついでですよ。ついで。…何やってんのか、とか気になっているのが本音ですが。
ていうか三蔵には来るな、と言われています。何でだろ。
ま、いっか。来るなといわれたら行きたくなってしまうのが人間の性。私の生きがい…なんてことはないですが兎に角行って来ます。
「…………まぁある程度予想は出来てましたけどね。今更な気もしないでもないんですがね、定番っちゃぁ定番ですよねー…」
どーん。まさにこの効果音。私は人垣の中を縫うようにナンパから逃げるようにやっとの事で三蔵のクラスにつきました。えぇついちゃいました。
来て後悔するのもどうかと思うけど後悔したくなっちゃうんですよね。
あぁ三蔵もこんな心情だったのかなーなんて思っちゃったりもします。主に嫉妬と言う感情が同じものだったと思いたい。ソレが私を救える唯一の事なのです。はい。
目の前にはデカデカと『ホストクラブ』の文字。看板。シンプルな所が逆にそそると言いますかなんと言いますか。アレだ。…ふざけてる。
提案者は絶対あのエロ河童と黒い笑みの男だろうと想像しなくてもこれが真実なのですよ。
なんだろね。あの2人は私たちの仲を引き裂きたいのかな。そうだったらただじゃおかないね。こればかりは八戒にも怒っちゃいますよー。
あぁ忌々しい。
「いらっしゃーい…って、ゲッ!!ちゃーん?どうしてあーたがココに…」
「『ゲッ!!』じゃないわよコラ。どういうこと?ねぇどういうことかしら?正直に吐かないとぶっ殺す」
「(もしかしなくてもあの時のブチギレ様だよな?)え?あっと…それよりなんでちゃんがココに?三蔵サマは来るなと釘を刺したと聞きましたが」
「質問に答えなさい。今この場で沈めてもらいたいの?」
「ホントスミマセンデシタ!!コレは俺と八戒が冗談半分で提案したらことの見事に決まっちゃった次第でございます」
「…後で覚悟しておいてね。三蔵は?ココはホストクラブなんだから指名できるわよねぇ?」
「イヤ、あー…今はその…やめておいた方が良いかと……」
何口ごもってんのよ。もしかして率先して客を相手にしてるとか言わないわよね?
そうよね。だって閉まってるドアの外からでも分るくらいあの男の不機嫌ですオーラが漂ってきているんですもの。
雰囲気を出そうと照明を暗めにしているんでしょうけどそれが返ってあの男の不機嫌ですオーラが際立っているんだけど。
私は悟浄の制止を振り切ってドアを開けてみた。店内は想像したとおり間接照明で暗い。後ろに慌てている悟浄なんて放って置いてお目当ての愛おしい彼を――。
あぁ。本当に来なければよかったかも。…ヤバイ涙でそう。
「お邪魔しました」
「あ、ちょ、ちゃん!!」
もう何も聞こえない。追いかけてこようと思った悟浄が人混みに紛れていく私を見失ってもどうでもよかった。
むしろ今は来ないでとさえ思う。三蔵だって私が来ても気付かなかったのよ?あろうことか…綺麗な子相手にしてたわ。
まぁ私の方が、なんて冗談(でもない)事言ってられないほど私には余裕がありません。お願いだから一人にしてください。
崩れる髪形なんてどうでもいい。ぶつかる人も避けずに走り抜けていく私は滑稽なのでしょうか。
流れる涙もそのままで
(あぁ滑稽だ。滑稽すぎて笑えないよ。こんなことで動揺してしまう私はいつからこんなに弱くなったのか)
ATOGAKI
文中でホント気付く人は気付くかもしれんって程の1文を入れてみました。
ってかマジで定番過ぎて面白くないかもしれませんが、ホストクラブです。あの違う連載のものとは全く違うんで(ry)
でも定番とかベタな展開大好きな管理人なんで勘弁してあげてください…あっはは…。さて三蔵サマはどうでるかな!←