先生?私だって嫉妬くらいするのよ?


気付いてさえくれないの?












ろんりーがぁる、















予鈴がなる教室では

慌てて席に着くもの

余裕ぶっこいてる者

最初から席に着いていたもの

など様々な生徒が居た


その中の1人は、最初の慌てて席に着くものである


休み時間には用意してあった教科書を広げ今日の予習…なんてする事はせず

ただぼんやりと教卓を眺めていた

もうそろそろ来るはずであろう英語科の先生を思い浮かべて




「グットモーニング!授業を始めるぜ」


そして予鈴が鳴って数分遅れてきた先生

伊達政宗が挨拶と共に教室に入ってきた


毎度の事ながら派手な登場に黄色い声が絶えない

ココは女子高であってクラスの全員(除く)から騒がれていた

気にしていないのか慣れているのかそんな女子からの声援も物ともせず政宗は授業に取り掛かる


日本人とは思えない流暢な英語

筆もチョークでありながらとっても綺麗な字で説明しながらスラスラ書いてゆく

片手に教科書、顔に珍しく眼鏡をかけ人気の秘訣といっても過言ではない


そんな背を見て一人、はとっても複雑な気分だった

脳裏を過ぎったのは昨日の放課後、英語準備室で見掛けた光景


『先生ーここわかんないんですけどぉー』

『Ah?見せてみろよ。あぁココか。ココは、』


いつものように訪れた部屋にはこの学校1の美人といわれている先輩と親しそうに話す(ヴィジョン)政宗だった

そんな2人を見てしまったはすぐさま駆け出した

兎に角、胸が苦しかったのだ


その後、政宗と女子の会話はモチロン聞いていない





「Hey!…?」

「あっハイなんですか!」


ちょっと遠くまで思考を飛ばしていたは政宗の呼ぶ声が聞こえなかった

なので目の前に来た事も知らない

いつもと違う様子のに政宗は疑問を抱いた


「如何したんだ?。Boredom?」(退屈か?)

「別に…」

「Why?ホント如何したんだ?」

「ほ、ほんとになんでもないです!あ、違う私お腹が痛いので保健室行きたいです」

「ok…気をつけて言って来いよ」

「はい」


の背中を見送る瞳は不安そうに揺れていた








「ハァ…」


教室を飛び出したはこっそりため息を着いた

途中で教室から見えた佐助先生と眼があったけど直ぐそらした

じゃないと直ぐ出てきそうだったからだ

多分の心境の変化をいち早く感じ取ってしまうと思うから


今は誰とも話したくない

でも悩みを聞いてほしい


そんな矛盾した考えがを支配する



暫くしてそんなに長くない廊下を抜けると保健室があった

お腹が痛いと言ってしまった手前サボる事は出来ず、きっと政宗のことだろう

保険医に連絡しているに違いない

それで行かなかったらきっと保険医の先生は慌ててってか凄い剣幕で探すだろう

もし見つかったらただではすまない

その光景を想像して身震いと共にドアを開けた



じゃねぇか。政宗様から連絡は来てる。とりあえず座れ」

「お世話になります…小十郎先生」


強面な先生だが声を聞くと快く迎えてくれたらしい

そんな優しい小十郎に涙が出そうになったけどそこは踏ん張る


「気にするな。腹が痛いんだろう?今クスリもってきてやるから、」

「良いです!大丈夫ですから…」


普段真面目なはほんとに具合が悪くないと授業を抜け出すなんて無い

でも、違う様子に小十郎は何かを悟った


「何かあったんだろう?よかったら話してみろ」


一見気遣ってくれているようにも聞こえるが、有無を言わさない感じが混じっていた

敵わないなぁ、と想いながらは昨日見た光景と自分の思いを伝えた


「なんかもー私って醜いですよね」


涙を溜めて何かを一生懸命こらえているようなに小十郎は気休めの言葉ではない言葉を言う


「そういう風に見えたならそうなんだろうな」

「うっ…」

「しかし。俺は、政宗様はそのような裏切り行為をしない。お前もわかっているんだろう?」

「でも…、私自分に自信が無くなってきちゃって、如何したら良いのか…」


わからない。あの2人を眼の前で見てしまって

お似合いだと感じてしまったのだから


「とりあえず信じてみろ。俺にはそれしか言えねぇな」

「…ありがとうございます」

「兎に角、お前は疲れてるんだ。だから変なほうに思考が行っちまう。いいから休め」


その言葉を最後には思考を途絶えた







「ねーこじゅさん♪は如何したのよ」

「佐助か。気にする事はねぇさ。恋にはつき物だからな」

「慶の得意分野ってわけ?」

「…だろうな」

「あーぁ。ちゃんなかしたら俺様がぶん殴っていーい?」

「その前に俺がお前を殺してやるよ」

「ゴメンナサイ」




そんな会話を朦朧とした意識の中で聞いた

やっぱり佐助先生には気づかれたか、と言う思いと

心底心配してくれてる様な2人に勇気がでた











暫くして、ほのぼのしていた保健室に嵐が来た

正確には政宗が勢い良く入ってきたのだが…



「Hey小十郎!は大丈夫なんだろうな?!」

「政宗様、兎に角落ち着いてください。は大丈夫ですから。それより起こしてしまいます」

「oh…sorry小十郎」


激しく取り乱していた政宗は一気に冷静を取り戻せた

それくらいの事が大事なのだろう

そんな政宗に心底安心した小十郎

用事がありますから、と気を使って出て行った




…」

仕切られたカーテンを開けるとベットに横になっているが眼に入った

寝ているだけなんだろうけど、このまま眼が冷めないのではないかと思ってしまう

政宗はが腹痛だけで保健室に行ったのではないと確信していた

ついでに言うと、もっと重病を抱えているのではないのかと。

あながち間違っていないけれど、頭に『恋の』とつければ完璧です


政宗はベットの端に腰掛けた

ギシと音がしたけれどは起きそうに無い

傍らに眠るを愛おしそうに眺めた政宗は、若干隈が出来ている事に気がついた

思わず頬を撫でる政宗

ひんやりとした指の感触がの頬を伝った


「う・・・ん。…あれ?政宗・・・?」

「sorry.起こしちまったか?」

「ううん。大丈夫だよ」


ならよかった、と言って政宗はの頭を撫でた









「ホントもーありえなーい!!政宗先生に昨日私が色仕掛けしたのに見向きもしないのよ?酷くない!?」

「えーうっそー!アンタが駄目だったの?信じらんない!」

「もしかして、彼女居るんじゃない?」

「そんだったらあのって子怪しくない?」

「なんか親しげだよねぇ。政宗先生もなんか接し方が違うと言うか」

「あんな平凡な子の何処がいいんだか」

「だよねー♪ちゃんって真面目で良い子だから政も気に言ってるんだよ!俺様が先に頂こうとしてたのにさ!」


「「佐助先生!?」」


「だから、ちゃんに何かしようとするんだったら俺様も呼んで♪…先に君ら、痛い想いしてもらうからさ」




2人の女子高生の背を見送って、佐助は苦笑した

「(今の言葉は嘘偽りはなーいよ♪ま、誰にも言わないけど)」


ココに1人、失恋した男が誕生した


「そのナレーションやめてェェェェ!!」



















「なぁ、聞いていいか?」

「何?」

「あの、その、なんだ。えーっと…」


なにやら言いにくそうな政宗の様子には首をかしげた


(もしかして…!別れを切り出される!?)


そんな不安が脳裏に過ぎる

しかし実際はそんなこと無いようで…


「お前、何か重病抱えてるんじゃないのか?」


「はぃ?」


「だから、!今日とか具合が悪そうじゃねぇか!」

「…はは」

「honey?」

「あはははは!!おかしー!!何、政宗そんな事思ってたの?!ふははははは!!」


意外な政宗の発言での抱えていた不安が一気に飛んでいくのがわかった

もうなんだか自分が恥ずかしくなってきたのだ

こんなにも悩んでいたのに、政宗は不安なんて消し去るくらい大きいのだ

その大きさは計り知れないほどの『愛の大きさ』だった






その後、は勇気を振り絞って昨日の事を問いただした

そしたら政宗に「I'm not interested」と返され、挙句の果てには(興味ない)



「It is you that I love. …」(俺が愛しているのはお前だ)



そう言って甘いキスをくれました




幸せを掴む!
(嫉妬は愛情の裏返しなのよ!!!)



***
それはどうかな

えっと、リク貰ったので書いてみました!
嫉妬モノと言うことでヒロインに嫉妬させましたよ!ちゃんとリクに沿えたかわかりませんが、満足していただけたらと想います!
リクありがとうございました!!またどうぞ〜