大好きなの!


とても嬉しそうな笑顔でアイツは言う























欲情すまいる

























「でね、この前デート行った時はじめてキスしちゃった!」




毎日のようにどうでもいい惚気を行って来る。正直この時間がオレには苦痛でしかない



好きな女に彼氏自慢を聞かされてみろ。…泣けるぞ?



そんなオレの事なんて知りもしない彼女、オレの想い人の彼氏談義はまだ続く



どうしてオレじゃないんだ?どうしてアイツなんか



問いかけても答えが出ないもどかしさに一層自分の首を絞める



かなり可愛い顔で笑うにオレは自制心をフル活動させて耐える



一層このまま話しに付き合ってる振りしてオオカミになろうか



そんなことしてもアイツは二度と笑わなくなるのだろう



俺の好きな笑顔で、一生



そんなもいいかもしれない、と想ってしまう俺はやっぱり最低だろうか



泣き顔も見た事あるが、その歪んだ表情さえも愛おしい



前の彼氏に振られたと言って来た時は男を殺してやろうかと想った



それくらいオレはの事が好きなんだ



元親の野郎になんか勿体無い位のその笑顔、オレに見せてくれよ



特別な笑顔をオレに向けてくれてもいいじゃねーか



どうしてオレは1番大切な存在が手に入れられないんだ?



適当な女をひっかっけてに置き換える事はいくらだってできる



でも、やっぱり最後にはの本物の笑顔が欲しいと願ってしまう



こんなに苦しいなら素直に自分の気持ちをぶちまけてやりたいぜ



だけどこのポジションに居る限りそれは一生有り得無いことなのだとわかっているから性質悪い



あぁ。



相談してくるお前をオレの腕の中に閉じ込めてやりたい













(早くこの黒い感情をどうにかしてくれ)



















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無理やり手に入れたいけど好きな人の幸せを奪う事が出来ない雁字搦めな筆頭最高