オレが今職についてる仕事は1夜限りの夢を女性に与える事
喜んでもらえるのは嬉しいが”本物の恋”がしたいと思っているのも事実
政はもう”本物の恋”をしていてしかもその恋は実るのは時間の問題。後はお互いの気持ちだけ

そんな彼を見てオレには無理なこと、叶わないものなのか。
みんなの中でオレが1番”人”として生きていないと思ってしまうんだ

今は2人の恋を応援してるけど、いつか、いつかきっとオレにもそんな人が現れてくれると…いいな♪



こんな感じだけど、オレだって正直辛いんだぜ?ま、今は奥手になるけどいつ本性表すか楽しみにしててよ
















 夜光狂想曲   
   ― 互いの道・互いの想い ―


























は家に着いた途端、どっと疲れが襲ってきた
寝ずに元親の看病をしていたせいでもあり、危険なことを体験したからなのかもしれない
ちょっと一休みしたかったけどは体に鞭打って作業に取り掛かった
夕方には小十郎さんが迎えに来てくれるのだ。向こうは多分休まず運転してくれるだろう。それなのに私だけ寝てましたなんて謝るだけでは済まされない。ってか殺される?
最終的には指切られるかも知れない

お前は小十郎にどんなイメージを抱いていたんだ。といわんばかりの最悪の状況が脳裏を過ぎったのであった
こんなやーさん紛いの事をするはずもない…かも知れない想像を頭に浮かべながら作業に取り掛かった
意外にもを動かす起爆剤のような事になっているのかもしれない

恐るべし、小十郎の見た目(…ゴホン)





























 ―― ホストBASARA店内

今はまだ昼時。メンバーは一同揃ってオープン前のミーティング中だった
あの後仮眠を取り疲れが残るものの店を休むわけにも行かない
ただえさえ現状が現状なのだ。ココで弱みを見せたら一気に漬け込まれるに違いない
卑怯な手を使う半兵衛には格好の餌食になってしまう
それでも屈服し無いのがここ、BASARAのメンバー。一人ひとりの心が強い分、無敵の城がココにあるのだ
伊達にここいらのホストで無敗の王といわれるだけの奴らではない
トップはトップのプライドがある。こんな事で負けてはいけないのだ、と。男達は言う

向かいいれる準備も出来たようだし、そろそろ王が居る街の、ほんの些細な抗争の始まりが幕を開けようとしていた


「いよいよ決戦ぞ!皆、心して掛かれィ!」

「はい!ぅ親方様ぁぁぁっぁぁあ!!!!」

「ゆきむるぁァァァァァァ!!」




「やれやれ。こいつ等だけが盛り上がってんじゃねーのか?」

「行き先が不安だな」

「まぁまぁ。オレ達も祭りな気分で楽しくやろーや!!」

「楽しいわけあるか!!」

「フフフ…血が…血が流れるのが楽しみですね…腐腐…フハハハ!!」

「下衆が…」




元親と元就は本当にこんなんで大丈夫なのだろうか、と本気で考え始めるのであった(ちーん)



「…」

「ah?小太郎がなんか言いたそうだぜ?」

「何々っと。『もうそろそろ店を開けないと』ってやばくない!?」

「げー!!後10分しかねぇよ!どうすんだオメェら!!」

「騒ぐな落ち着け暴れるな」

「お!綺麗な三拍子だねー!これはいっちょ三本締めでもやるかい?」

「どうしてそんな発想ができんだ!!慶二ィ!オレ的には三三七拍子のほうが」

「下らぬ。我の言動でふざけるのも大概にしろ元親」(オレだけかよ!!)


そんなこんなで店を開けるのに30分かかったそうな





















「ねぇ政。」

「Ah?」

BASARAの裏口前。そこに佐助と政宗は居た
政宗が外に出た時、佐助が来たのだ。いきなりの事で驚く政宗を横目に佐助はいつもからは想像できないような冷たい眼を向けた
そんな眼にもまた驚かされる政宗。彼は一体何を言おうとしているのか
不覚にも恐怖を抱いてしまった政宗は、佐助の底知れぬ何かを感じていた
そう、あの時。コレからの事を感付かれたときのように…

「政はさ、ホントずるいよね。いっつもいっつも自分が偉いって感じで何でも自分で決めちゃってさー」

静かに一歩一歩近づきながら佐助は言った
夕暮れ時で日がまだあるにも拘らず暗いのは、ココが裏口だからなのか
それとも今の雰囲気でそう見えるだけなのか
政は一瞬抱いた恐怖を振り払うように、いつもと違う様子の佐助に悟られないよう軽口で答えた

「何言ってやがる?陰湿な陰口か?それなら本人がいないところでだな…」

「オレが言ってんのはちゃんの事だよ」


「…what?」

一体何が言いたいのか。
でも心当たりがある政宗にはわかった。今回のの事だ


「アレが最善策だとは思ってないって事。益々危険に晒すだけじゃない?」

「その事か。お前には関係ない事だ」

「まーた独断で。何?かっこつけてるつもり?…ただあんたが一緒に居たいだけでしょ」

「…悪いのかよ?」

「我侭も大概にしてよ。いつまで王様ぶってんのさ!そんなんじゃちゃんを自ら殺す事と同じなんだよ!!」

「…っ!」

痛いところを突かれた
否、解っていた事なのだ。あんな条件で安心出来るはずが無い
ましてや危険が大きくなって行くだけ。そんなの解ってる。解ってるけどどうしようもないのだ。この想いは

でも佐助は構わず口を開いた
ものすごくつらそうな表情を浮かべながら…

「こじゅさんは強いよ?政だってすげーってのは解ってる…!だけど、だけどさ。もしもの時があったらあんたはどうすんの…」

「んな事、オレがさせねぇよ。アイツは命がけで守る」

「ハハッ!そんな事言っちゃってさ!!…もしちゃんに何かあったら、オレが許さないから。」

でも、なんで佐助がそこまでに入れ込んでいるのか。ただの知り合い。ほんの数日一緒に居ただけではないか
それなのに…どうして
政宗は嫌な予感がした。そんなはずは

「てめぇ…もしかして」


無いと言ってくれ


「あぁ。オレだってちゃんの事好きだよ?」


政宗の願いもむなしく、佐助は嫌な予感の答えを言ってのけた
今まで客の取り合いとかしてきた。良いライバル的な感情を抱いていたのは確かだ
だけど、こんなことって。

好きな女を取り合うなんて…

政宗は負ける気がしなかったが、勝てる気もしなかった
人一倍チャラくて、人一倍、人に気を使う
本心はとても良い奴なのだと知っている政宗だからこそ、女の取り合いなどしたくなかった。コレが本音でもある
1番的に回したくない相手だったかも知れない

「今まで相手が政だったから諦めようとしたけど、今回のでそうは行かない。ちゃんはオレが貰うよ!あんたには任せてられないからね!!」

「Ha!勝手にしやがれ。…出来るならな」

「政も。…吠え面かかせてあげるよ♪」

「言ってろ」


そう言って佐助は店内に戻っていった
残された政宗は、何を想うのか…

今までの喧騒が無かったの事のように凛と歩き出した。のもとへと小十郎が待つ車に向って



「オレだって…。shit!!どうしろってんだ!?馬鹿猿が…!!」

コレで本格的に対立していくと言うのは、また後の話



「政、オレ様本気だからね…」


























































「これからどうなるんだろうね?僕達がしなくても向こうは勝手に敗北への道を進んでいるよ」

「まさかあの鉄壁の壁が脆く崩れようとは思ってもみなかったな」

「ハハ…ハハハハ!!!滑稽だ!!酷く滑稽だよ!!ねぇ?謙信君?」

「……」

「どうしたんだい?君らしくないね。もしかしてアイツに情が移ったとかじゃないよね?」

「まさかな。」

「…ふふふ。どうでしょうね。それはびしゃもんてんのみぞ しる。なんてのは どうでしょう」

「君も意地が悪いね。ま、どっちにしろ僕に忠誠を誓った君が裏切るわけ無いんだからさ」

「スパイなど、考えていなかろう?」

「そんなおそれおおい…わたくしは かすがにがいがおよばないのならなんでも いたしますよ」

「そうこなくっちゃ。安心して。君の可愛がってる子には何にもしないからさ」

「それならばよいのです」

「さて。人の心とは脆いもの。自爆してくれればそれでいいんだけどね」





つまらないな
(やっぱり僕たちの手で壊してあげたいからね)

















続く





MENU






ATOGAKI

佐助と政宗、まさかの対立…!!

いやー最後まで仲良しがよかったんでけどね。話がすすまなくなりそうなのでってのは嘘でおもしろそうだったから…なーんて 汗

この2人は番外的な感じで見てもらえれば幸いです。
イヤイヤイヤ、かなり大事な話だけどそんな大事にはしたくないなーって言う願望混じってます
すみません。私情挟みましたww

結構長くは続かないと思うのでご安心を…。
やっぱりこの2人は仲良くなくちゃ!!
チカもからませたいところだが、アニキは純粋で通します。ヒロインの事は妹的な感じで見ていると言う設定があったりなかったり笑
アニキですから(なんじゃそりゃ)


そんなこんなで彼らの強奪戦(笑)は一時休戦。本格的BASARA VS TOYOTOMIの戦いが始まります(多分)
あっはは!!
管理人の次回予告ほど当てにならないものは無いさ!!←



では。こんな妄想ワールド全開な話に最後までお付き合い下さい_orz

ではでは!