何か?何かってなによ?
わかってないな〜オレ様敏感だからわかっちゃうんだよね、こういうのさ!
謙信の旦那もだけどそれよりオレは鋭いと思ってるよ?自信過剰じゃなーいよ♪
だって これからの事 オレ様思うんだけどさ

絶対巻き込まれるよ…みーんなみんなさ!
オレ様大歓迎だけどね!だって政の事だもん きっと1人でかかえこんでるよ
だから力になりたいの!
コレはオレのエゴなんだよね〜
色々あったしね!昔の話だけど。ま、この話はいづれ、ね☆









 夜光狂想曲 No.5
   ― これはわかってた ―











あの宣戦布告とも読み取れた事件(?)から1週間が経った
TOYOTOMIの奴らは意外にもアレ以来何もしてこない。オレは嵐の前の静けさのようにも思えてならないのだ。
別にこれっぽちも不安なんて皆無だ。反対に迎え撃つ準備は既に出来てる
ただ、このどうしようもない己の獣の蠢きが 抑えられない。 早く、早く、早く

大きな戦い(まつり)は待ち遠しい







「たけだけしき、りゅうよ。そなたはなにをそんなに”うえて”いるのですか?」


「Ah?…そんな風に出てたかよ?」


「いいえ。わたくしは、そういうのにびんかんなだけです。みなはきづいてはいませんよ(たぶんですよ)」


「So.なんだか楽しみでしょうかないんだ。…コレから始まる何かが、よ」


「ふふふ。そなたは、きが あらいのですね」


「Ha!いまさらだな!」



わたくしが いいたいのは、そうではないのです。
 たけだけしき りゅう は"あせって"いる。わたくしはそう かんじました。
けり をつけるのなら はやいほうがよい。そうかんがえているのでしょう。りゅうはこうみても"やさいいこころ"のもちぬしですからね
みなに ひがいが およぶのが いやなのでしょう。ながびけば そのぶん きづつくひとがでてくる
そうなるまえに、はやく、はやく










なにやら事件以来、1週間前から政がおかしい。別にcrazyってわけじゃないんだよね、これが。(狂ってるんだったら逃げるよ?だって怖いもん)
普段の接客とか仕事は完璧までもにこなすから支障はない。みんなにはなんら変哲もない"いつも"の政に見えてるんだと思うけど、オレ様が見るに違うんだ(舐めてもらっちゃ困るよ♪)
焦っている、と言えば焦っているように見えなくもない。でも政の事だから感情とか隠すのが巧い。流石のオレでも普通に見ていたら気付かないほどだ。
でも、さ。違うんだよ。何かが確実に
この前社長に呼び出されて帰って来た時なんて尋常じゃ無いほどおかしかった(モチロン誰も気が付かないような些細な違いだけどね)
不覚にも鳥肌が立って正直"怖い"と思った。感じた。何があったかは詳しくは教えて貰えなかったけど、きっと何かが確実に動き出してる予兆はしている
隣に居たこじゅ(小十郎)さんも顔がこわばってたしね(もちろん誰も気が付かない程度)
…さて。どうしたもんかな?



「ねぇ、政。最近男前が上がったんじゃな〜い?(獣の 疼きが 酷く なって るよ)」


「An?何が言いたい…」


「いや、ね。別にたいした事じゃないんだけどさ。この頃ってか事件以来 政おかしいよ?」


「usual thing.(ったく何が誰にもばれてないだぁ?謙信の野郎…)(わたくしは"たぶん"とこころのなかでおつたえしたはずですよ)」(いつもの事)


「いつもより磨きが掛かってるって言うか…一体何をそんなに 脅えているのかな?と思ってさ」


「…っ!! shit... No commentだ。これ以上詮索するようだったら…」


「ははは。そこまでオレは馬鹿じゃないよ♪兎に角何があったのか何が起こるのか知らないけど、いつでもバッチ恋☆だよ政」


「Okey そのつもりだ。ちぃと面倒だがそん時は任せるぜ。you see?」


「I see. なんなりと」




やっぱりね。何かが起こるんだ。さぁて、オレ様も準備っと♪
ここはやっぱり、な











「いらっしゃいませ。今回は誰を指名するんだ?」


「あ、あの政宗さんで…」


「承知した。案内しよう」




最初に着てから数日、デパートで会ったっきり 政宗さん達を見てないことに気付いた
久し振りに顔が見たくて来ちゃったけど、お金あんまりないんだよね…給料少なくて泣いちゃいたい
でもめげずに政宗さん達の、いや政宗さんの為に来ました!ちゃんと売り上げとか献上しないと切り捨てられそう(それはもうボロ雑巾の如く)
そして数日振りに話せた(ってか接客されただけだけど)元就さん?を見てやっぱりなんだか心温まる。今までの緊張や不安が嘘のように
多分本人に言ったら『戯言を…』とか冷たくあしらわれるんだろうな(そんな感じだから)


「Oh!honeyじゃねぇか!寂しくてオレに会いにきてくれたのか?」


「あはは…そんなところですかね(バレたよ)」


「なんだよ、アポでもとってりゃhoneyだけにしたんだがな…」


「そ、そんな!いいですって!政宗さんにも稼ぎとか、色々大変でしょうに、こんな小娘1人に滅相もございませんよ!」


「何言ってんだよ。それだけhoneyにはValueがあるんだぜ?(鈍感だな)」価値



正直視線が痛い。えりから聞いた通り私は既に目をつけられてい居る様子だ。さっきまで政宗さんが座ってた席にはめっさおめかしした女の人がごっつぅ睨んでるから!嫉妬の眼差しで!(でもちょっと優越感。だなんて怒られるかな?)
私が嬉しいやら困ってるのかわからない心境の時助け舟とは行かないが佐助君が来てくれた!今回はボーイ姿じゃなくてホストの格好だ(受付に居なかったもんね!)



「やぁ。ちゃん久し振り♪しばらく見ないうちにまた一段と可愛くなったんじゃな〜い?」


「そんな殺し文句、他の人に言ってあげて下さいよ!私にはもったいなさ過ぎる…!」


「Ha!そうだぜ?佐助クンよぉ?オレのhoney口説くなんて10年早いってんだよ!!」


「そう、熱くなんないでよ〜冗談でも無いけど一応挨拶(社交辞令とも言う)って事で♪」


「てめぇは油断ならねェからな!」


「オレ様って信用ないね〜。あ、そうだちゃん!オレもいい?ヘルプって事でさ!モチロンただ。この滅多に出ないオレ様をただで借りれるんだからレアだよ〜?ど?」


「nuisance!てめぇはそこらへんで口説いてろ!!」(邪魔だ!)



お邪魔するね♪って政宗さんの話を微塵も聞いてないようで、言葉の割には堂々と座ってみせる佐助君
しかし、みなさんってかこの二人は今までの会話をこのテーブルだけに聞こえる音量でしてみせたよ
やっぱりホストには表の"顔"と、言うものがあるのか、しかもこの店は他と違って雰囲気が上品。いわゆるお金持ちとかが優雅にお茶会を開くみたいな、金持ちパーティーのようだ
正直私は場違いなのではないか。今更だがそう感じたよ(本当に今更だな)
そんな私に気付いたのか政宗さんは気を使ってくれてたり、佐助君は持ち金が少ない人の為の控えめなお酒を選んでくれたり
本当にいい人たちだ(それが社交辞令でも上辺だけのものでもやっぱり)心が暖かくなった。よし、コレで1人の時も乗り切れる!←どんんだけ鈍いんだ


「あ〜ぁ今日ちゃん来るんだったらチカもくればよかったのに(ホラ、政との関係が発展していく様子を…)」
冷やかしたい

「あいつが居たら危険だ(もうきっとオレの大事なhoneyに触れたら妊娠しそうな勢いで)」


「あはは。私もなんか会いたかったです。居ないのなら仕方ないんですが…」


「What?!正気か?honey?!」


「(焦りすぎだぜ政…)ぅくっ…プププ」←酒ちょっと吹いた


「え?だって久し振りだし、皆さんに会いたかったっていうか…」


shit!!まさかhoneyが元親目当てで来たのかと思ったぜ…ってか猿!笑いすぎだこのっ!…後でぶっ殺す。よし。決めた



うわ!政めっさ睨んでるよ!…こりゃぁ後が怖いな


「って事でオレ様退散♪後は2人で盛り上がっちゃってよ!」


「Ha!もともとてめぇはお呼びじゃねェ!さっさと逝け!」


「(漢字変換そっちですか!?)つれないな〜旦那はさ!じゃぁね!なんかあったら読んでくださいなっと」


「もういっちゃうんですか!…また呼びますからね!」


「(がーん)」←かなりショック


「いや…今度は有料だからね〜♪(政相当ヤヴァイな…)」


佐助君は逃げるように去っていった。一体に何があったんだろうか…
あ、そういえばさっきから薔薇の匂いが充満してるんですがなんだろう。あ、あれかな…?( 見 な き ゃ よ か っ た か も )
誰だろ、あのすんごい露出度が高い破廉恥極まりない洋服を着てる綺麗な人…
その隣に居るのは…確か写真にあった人でNo.5の謙信さんだったような
兎に角あの2人の空気?ってか世界は尋常ではない。凄すぎる。薔薇が見えるよ!実際無いはずなんだけどな(いや、あるのかもしれない)
…よし。見なかったことにしよう




my honeyが余所見をしてるかと思いきや目線の先には毎度毎度見慣れた風景(world?)が…
謙信の野郎今日もかすがとか言う女といちゃこらしてんのか。いい加減飽きろ!ってかオレが飽きたぜ!
あいつはホスト全員で5人程しか居ないこの中でNo.5だ。あいつくらいならもっと上をいけるハズなんだがどうやらあの女に夢中みたいでNo.5に収まっている。
お互い周りも気にしないでいちゃいちゃしやがって(別にうらやましいわけじゃねぇからな!決してといちゃいちゃしたいとか以下略)
あの女も女だぜ。毎日良く金が底を尽きねェよな。ま、当然か。あの女の家ははんぱなく金持ちらしい。けっ!どこぞのお嬢様が無駄金に使い込んでるたァ親もびっくりだろうよ

おぉっと…オレとした事がhoneyみたいに余所見しちまったぜ!そのせいで寂しそうだ!オレとした事が...



「あの、政宗さん!」


「どうした?honey」


「その呼び方…変えてくれませんかね。なんか慣れないです」


弱弱しい割には物事はハッキリ言う性格なんだな。流石オレの見込んだhoneyだぜ!うじうじいてるウザッタイ女より比べ物にならねぇ!


「じゃぁ、なんていう呼び方がお望みですか?姫?」


「(この人絶対Sだ!)えっと、私にもちゃんとした名前がありまして…ちゃんと名前で呼ばれたい、です」


「(やっぱり可愛いぜ!顔真っ赤にしちまって…マジで愛おしい)okey 


満足したのか嬉しいのか顔を真っ赤にして俯いた。そのかわいらしい仕草にもっと、もっと好きになっていくのがわかった
慶二じゃないが 恋っていいもんだな、と初体験のオレはそう思った。心の底からな




honeyもいいけどね、やっぱり名前で呼んで欲しいの。だってココはホストでしょ?ひと時の幸せでもいいから貴方に少しでも近づきたいの!
好きになってしまったのだからこのくらいは許されるハズ!私はつくづくずるい女だな、あはは…
















政宗様…!私は貴方に仕えて来て何十年!今のような政宗さまを見たことがありませぬ!コレもさん、貴方のお陰でしょうか
こんな生き生きとした政宗様…なんとも微笑ましい限りです!
今までは女と言ったらただの暇つぶしとかしか見ていなかったお方がこぅまで変わるとは この小十郎感激でございます!
あぁ政宗様、そしてさん!早く、早く おふた方が幸せになるよう願っております!待ち遠しい!











 今宵も更けよう 夜の宴



  さぁ  踊れ 踊れ 狂想曲にあわせて



まだ まだ 始まったばかり  早く 早く



この物語が動き出すのが待ち遠しいのだから


  早送りでもしてみるかい?




 代償は高いけどね



  きっと  大切な  何かを  失う  かも しれないけどね?



さぁ 君は  君達は  どんな 終結がお望みで?





     願望どおりに行かない 時もあるのを お忘れなく



















「ねぇ秀吉、そろそろ行こうか」


「あぁ。準備は整えてあるぞ半兵衛」


「ふふふ…あいつらどんな顔をするのかな?恐怖に脅えた表情?それとも」









もう我慢の



限界だ




(早く、早く 見たいな、君のその憎悪に歪んだ表情を)





















続く



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ATOGAKI
最初はちょいとした仲間割れみたいな?。詮索しあう2人で佐助はなんでもお見通し♪
仲良いんですが伊達さんはあまり巻き込みたくない様子。だから佐助をとめたんです(結局は意味が無いんですが)
そんな伊達さんをわかっていながらやっぱり1人で抱え込んで欲しくないのですよ。ほっておけないオカン

ってか謙信様のところ(1人語り)が読みにくくてすみません…!!_orz
スペースとか空けて駆使したんですが…(うぉぉぉ)
今回はちゃんと伊達さんがホストやってるところを、と思ったんですが主旨が名前を言ってもらいたいになってる
つくづく文才の無さが腹ただしい!あぁ!文才の神様ヘルプ!
心の声を色別にしてみました。


ではでは!ココまで読んでくださった皆様に感謝と敬意を