お菓子をくれないと、悪戯しちゃうぞー!
「なんだ藪から棒に」
いや、今日何の日か分ってる?ねぇ?
「あ?・・・そう言えば10月最後の日だな」
なにその人類最後の日みたいな言い方!
「安心しろ。俺らが生きている内は滅亡なんざありえねぇからな」
そうじゃなくて!!本当は知ってるくせにワザとらしいなぁ!!!
「何のことだかサッパリわからんな」
んの鬼畜生臭野郎ー!
「・・・引っ叩くぞ」
ごめんなさい。
「ったく・・・なんだってんだ貴様は」
だーかーらぁ、今日は何の日?ふっふー♪
「もう番組名変わっただろ」
細かい事は気にせず。
「今日は・・・そうだな、後で馬鹿どもが来るって言ってた」
じゃあみんなでパーティーだね!あぁ楽しみだな〜。
「何処でだ」
もちろん三蔵の、
「却下」
ぬあー!絶対言うと思った!でも残念!もう準備は着々と進行中なのである!
「勝手にすんな!と言うより・・・不法侵入で通報するぞ」
私に合鍵を渡す時点で無効だね!
「じゃあ、帰らなければ問題ねぇって事だな」
え?このまま私の家に居座る気・・・?
「そうせざるえないな」
ちょ、パーティーは!?私楽しみにしてたのに・・・。
「知るか」
鬼畜!非道!冷酷無慈悲ー!!
「聞こえんな」
もー!無理矢理にでも追い出してやる・・・!
「出来るもんならやってみろ。ホレ」
うっ・・・!それは卑怯!寝技は卑怯だから!!!
「満更でもねぇ癖に。いっそこのままベッ」
だあああ!ピーピーピー!!!それ以上は言わせないよ?
「チッ」
・・・むっつりー。
「よし、布団引け」
どうかお許しくださいカミサマ仏様。
「今更謝ったっておせぇんだよ」
ぬぅ・・・折角、折角コスプレしようと思ってたんだけどな・・・。
「なんのだ」
そういうのは喰いつくのね。もちろん、魔女っこさ!
「・・・・・・」
コラコラコラ。想像するな。そして笑うなにやけるな!!
「・・・ふっ」
あー私分っちゃったよー。どんな想像してるか分っちゃったんだよー。
「脱がす奴はコスプレのなんなのかを理解してな」
知るかっ!やめて!もうやめて!!みんなのライフはもうゼロよ!!!
「安心しろ。俺はそっちの趣味はねぇ」
嘘 だ ね !下ネタ言ってる時点でそれはないね!!ってかやめよう?いや、マジで。
「ったく・・・なんなんだ貴様は」
だから!何度も言ってるジャン!!私は早くパーティーに行きたいの!
「勝手に人ん家でやるなと言ってるだろうが」
もう時既に遅し。
「ハァ・・・」
ね、諦めて!私はお菓子が食べたくて仕方がないの!
「ほぅ・・・で、今日は何の日だ」
えーとねぇ、ハロウィン!ってなんで私が答えるの?!
「で?」
で?といいますと・・・?
「いう事があんだろ。なんてったって今日はハロウィンらしいからな」
なんかこぅ、釈然としないなぁ・・・まぁいいや。えっとね、トリック・オア・ト――
「Trick or Treat」
なっ、なああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!
「ホラ、菓子はどうした。悪戯すっぞ」
分ってて言ってるよね!?私が貰う事しか考えてなかったってわかってて言ってるよねぇ!?
「なんだ、無いのか」
あるわけないじゃん!!パーティーの時配られる予定なんだから!!
「それはご愁傷様なこって」
ちょっと!私が貰う側なの!そして貰えなかったら悪戯しようと・・・
「どうせそんな魂胆だろうとは思っていたが・・・残念だったな」
非道い!酷すぎるよー!!
「ふん。さて、菓子をくれなかったら、悪戯されても文句言われねぇんだったな」
え・・・?ちょ、まっ!待って!ねぇ待ってよ!!そんな世にも恐ろしい笑顔で近づいてこないでええええええ!!!
「観念しろ。お前に逃げ道はねぇよ」
えぇええええマジで!?マジで言ってます?ってかマジな顔してるうううううううう!!!!!!
「準備はいいか?まぁ、待てといわれても待たんがな」
知ってる!待ってって何度言ったと思ってんのさ!!!
「自分の胸に聞いてみろ」
アレおかしいなぁー!あぁおかしいなぁあああ!!なんで私がとやかく言われる立場なんだろうね!!
「さぁな」
さぁな。っじゃなくて!!!おろして!米俵じゃないのよ私!!
「うるせぇ暴れるな大人しくしてろ」
あーもーどうにでもなれってんだー!!!
「ハロウィンってこんなに良い日だとは思わんかったな」
あーただけ!あーただけだから違う意味でそう思うのは!!
「ったく・・・あ、そうだったな」
・・・何さ?
「魔女っ子・・・コスプレしてこい」
・・・この変態――――――――!!!!
Happy?
Halloween!
(悪戯は楽しい)
+++
正直すまんかった←
皆様良いハロウィーンを!!